Xeonマシン利用説明書 Ver.1.05 2004/7/15, 三浦隆治 (サーバへのプログラムの送り込みを廃止し、  カレントディレクトリに置く方式に変更しました。  初期設定が簡単になりましたが、  日常の使用は若干煩雑になりました。) 1.概要  ・現在、共有Xeonマシンには   MaterialsStudio用と一般用の2種類があります。   いずれもakinux 名が付いていますが、個人用ではありません。   管理者は磯本さんですが、三浦も支援しています。   以下で説明するのは一般用です。   MaterialsStudio用については別途説明を参照してください。  ・Xeonマシンのスペックは下記の通り。   CPU : Pentium4 Xeon 2.8GHz 2CPU (HT Disable)   RAM : DDR-SDRAM 4GB   OS : RedHat Linux 8.0 (kernel:2.4.20-18.8smp)  ・実行する計算プログラムとしては、宮本研オリジナルのものを推奨します。   ryudo、および colors の動作実績があります。   その他、ライセンスを必要としないプログラムなら、   ほとんど動作すると思います。   (もちろん、Linuxで動作するものに限られます。)   ライセンスを必要とするプログラムについては、別途ご相談ください。   #MXDORTO, MSPORT, MSP, TRIBOSIM は大丈夫だと思います。   #ADF も大丈夫だと思いますが、インストールが必要です。  ・計算の投入には、outerコマンドを使用してください。   (outerコマンドは三浦が開発したオリジナルプログラムです。)   outerコマンドを使用するには、親機となる akinux が別途必要です。   (通常皆さんに割り当てられている akinux で結構です。)   直接投入は、他の人の計算を圧迫しますので、やめてください。  ・計算を始めたい人は、まず磯本さんに申請してください。   管理者にしかできない初期設定(アカウント作成)を行います。   初期設定が済みましたらご連絡しますので、続いて   各自で下記の設定を行ってください。  ・ちなみに、一般用共有マシンは、現在のところ、   akinux262〜271、307〜326、342〜351 の計40台が存在します。   今後、Xeonマシンが増えた場合は、 親機側で、.outerc に新計算サーバの記述を追加 新計算サーバ側で、下記「2.2.」設定をそれぞれ実施   を行ってください。 2.設定方法 2.1.親機(クライアント、自分のakinux)側の設定  一般ユーザで作業してください。  ・outerコマンドをインストールしてください パスの通った場所(例えば ~/bin/ など)に、 outer と showr の両コマンドをおいてください。 (ディレクトリを置いてもパスが通りません。  必ずコマンド本体をおいてください。) outer と showr は akigin の /town/akilab/outer/ の下にあります。 ftp などで転送してください。 転送後、属性が実行形式になっているか、確認してください。 なっていなければ、実行形式にしてください。 (確認:ls -l で、outer と showr の 左端が -rwxr-xr-x になっている) (変更:chmod 755 outer showr を実行)  ・.outercファイルを作成してください vi や emacs などで、下記のような内容のファイルを作成し、 ホームディレクトリ(~/)に置いてください。 (akinux262〜263までを使う場合。必要に応じて行を追加すること。) akinux262 2 akinux263 2 ※各行頭に空白を入れないこと。第1項がホスト名、第2項がCPU数。  ・.outerlogファイルを作成してください vi や emacs などで、下記内容(1行だけ)のファイルを作成し、 ホームディレクトリ(~/)に置いてください。 0 outerlog ※行頭に空白を入れないこと。  注意:ファイル名がピリオド(.)で始まるファイルは隠しファイルとなります。 通常の'ls'コマンドでは見えませんのでご注意ください。 'ls'で見たいときは'-a'オプションを付けてください。 なお、moreや編集は普通のファイルと同様にできます。 (これらはUnix(Linux)の基礎知識ですので、各自勉強してください) 2.2.計算サーバ(ホスト、Xeonマシン)側の設定  telnetなどで計算サーバ(akinux262〜)にログインし、以下の作業をしてください。  ログインアカウントは、他の akinux と同じです。  注意:下記の作業は.outercに書いた全ての計算サーバで必要です。  ・.rhostsファイルを作成してください vi や emacs などで、下記内容のファイル(例)を作成し、 ホームディレクトリ(~/)に置いてください。 ( akinux20 を親機として、miura が使う場合) akinux20 miura  ・.rhostsファイルの属性を変更してください。 属性は ls -al でチェックできます。 .rhosts は属性が -rw------- になっている必要があります。 なっていなければ、chmodコマンドで変更してください。 ('chmod 600 .rhosts'と入力)  以上、終わりましたらexit(ログアウト)してください。 3.日常の利用方法  日常利用では計算サーバの操作は必要ありません。  (計算サーバへのログインなどは不要です。)  親機側からouterコマンドだけで操作してください。 3.1.計算サーバの状況表示 親機(自分のakinux)で outer とだけ入力して実行してください。 (オプションや引数は付けないでください。) outer プログラムが計算サーバを巡回し、結果を返してきます。 (少々時間がかかりますので、しばらくお待ちください。) 以下、表示例を示します。 Outer version 1.09 by Ryuji Miura from 2003/6/12. Host User Priority Load Process akinux262 miura 19 99.6000 ryudo akinux262 shimizu 19 99.6000 ryudo akinux263 miura 19 99.5000 ryudo2 Loads akinux262 2/2 akinux263 1/2 akinux264 0/2 akinux265 0/2 vacant cpu = 5 最初の行で、outer のバージョン番号などを示します。 Host 以下に、負荷 25% 以上のプロセスを示します。 Loads 以下に、各マシンの「高負荷プロセス数/CPU数」を列挙します。 最後の 5 が空き CPU 数です。 CPUに空きが無くても、下記の「計算の投入」作業ができます。 この場合、CPUに空きが出るまで自動的に待機します。 3.2.計算の投入   1:カレントディレクトリに計算開始に必要なファイルと、 計算プログラムを用意してください 計算開始に必要のないファイルは、できるだけ置かないでください。 例えば RYUDO計算の場合、def.rd と set.rd (場合によってはbondon.dat) および、ryudo(プログラム)のみをカレントディレクトリに置いてください。   2:outer コマンドを実行してください 例えば ryudo を実行する場合は、下記のように入力して実行してください。 (計算プログラム名の前に必ず'./'を付けてください) outer ./ryudo 後は自動的にCPUが空いている計算サーバを探し出して、計算を投入します。 もし空きがない場合は、空きが出るまで待ち続けます。 (デフォルトで3分おきに空きをチェックします。) 計算終了後は、自動的にカレントディレクトリに計算結果が返ってきます。   注:短時間に複数の outer を開始しないでください。マシンの負荷状況を     読み誤って、1つのマシンに計算を入れすぎることがあります。     具体的には、先にスタートした outer が、各 Xeon マシンの負荷を     チェックし終わって実際に計算を投入するまで、     次の outer を実行しないでください。   注:計算中は、そのウィンドウを閉じないでください(最小化は可) 閉じてもたぶん計算は進行しますが、結果が戻ってこなくなります。   注:計算が完了するまで、親機のディレクトリ内容は変化しません 計算していないものと勘違いして、再度計算を投入したりしないよう、 ご注意ください。万一、二重投入してしまった場合、結果は保証できません。 3.3.実行中の計算一覧 実行中の計算は、showr コマンドで確認できます。 showr とだけ打ち込んでください。 以下、表示例を示します。 Listup processes 12 akinux262 /home/miura/lab/test1/ryudo 13 akinux263 /home/miura/lab/test2/ryudo2 各行、左から「管理番号、計算サーバ名、親機のディレクトリ/プログラム名」 となっています。 3.4.実行中の計算のRYUGA表示 計算結果は、計算終了まで親機に戻ってこないので、 通常は計算途中の様子を ryuga で見ることはできません。 しかし、このままでは不便ですので、showr コマンドに、 計算サーバで ryuga を起動する機能を設けました。 (あらかじめ計算サーバに ryuga をインストールしておく必要があります。) 親機で下記のように入力して実行してください。 showr 12 ここで「12」は、上述の「管理番号」です。 ryuuga が起動され、親機(またはWindows)の画面に表示されます。 Mode-Filesとすると、計算サーバの計算中のディレクトリがでますので、 そのまま読み込んで、表示、解析してください。 ただし、この機能を使うには、お使いの端末で、 外部から ryuga の画面が出せるようにしておく必要があります。 ・Windowsマシンの場合、astec-x を立ち上げておいてください。 ・Linuxマシンの場合、xhost + を実行しておいてください。 なお、この機能は、ネットワーク越しの連携が微妙に絡みますので、 うまく動かないケースがあります。その際は三浦までご相談ください。 また、現在この機能では「ryuga」という名前を起動することしかできません。 もし他のプログラムを起動したい方は、とりあえず「ryuga」にリネームして Xeon マシンの ~/bin に送り込めば、利用できます。 現在、環境変数で設定できる方法を検討中です。 4.その他  ・上記の利用方法はまだ暫定的な部分を含んでいますので、   今後変更する可能性があります。  ・Xeonマシンは、OSバージョンアップのため、再起動をかけることがあります。   その際は、数日前に連絡しますが、あらかじめご了承ください。  ・上記説明でわからない点があれば、三浦までお問い合わせください。